麗江古城からナシ族に伝わるトンパ文字の里、白沙古城に行ってみる
麗江古城から市内バスで束河古城と白沙古城に行ってみました。
束河古城へは忠義市場から11番バスに乗り束河路口で降ります。
麗江は古城維持費が廃止されましたので、束河古城や白沙古城も古城維持費の徴収はありません。
束河古城の入場料とは?
束河古城は麗江古城から路線バスで20分程のところにあります。
束河路口で降りたら、T字路を左に曲がり歩くと…
束河古城のモニュメントが見えます。
そのまま進むと、束河古城です。
ところが,,,
門票(入場料)30元を払うように促されます。
全く意味不明の入場料です。束河古鎮は昔からの村であり、なんちゃら会社が作ったテーマパークではありません。
そこで、地元の人に尋ねるとこの先、数百メートル先を左に曲がれば入場料はかからないとのこと。また地元の人も何で入場料(門票)を徴収するのか判らないと言っていました。
そこで別の入り口から束河古城に行くことにします。
入場料を徴収するところからは一旦少し戻って交差点を左に曲がり、300m程先を又左ということになります。
300m程先はT字路になっています。
左に曲がって、前に進むと
束河古城の中へと行くことが出来ます。
束河古城は観光客も少なく古城の雰囲気を存分に楽しむことが出来ます。
白沙古城に向かう
束河古城(束河古城 shuhegucheng)はミニ麗江古城という感じもします。
観光客に受けるよう、古城と云われますがホントは麗江古鎮であり、束河古鎮、白沙古鎮なのですね。
古鎮とは簡単に言えば”町村”レベルを表します。
もっとざっくり言えば’村の鎮守のお祭りは~ ♪”にある「鎮」の範囲の集落に”古”が付くので”昔からある集落”という意味ですね。
集落ですから生活があります。
大理古城は完全に観光地化されてしまいました。土産物店巡りの感があります。
麗江古城はやや生活の部分も残しているというか、露地が多いので観光地の顔と生活の場の顔を併せ持った地区とも言えそうです。
それに対し、束河古鎮は麗江古城の表ばかり見ている感じがしないでもありません。
ということで残された古鎮-白沙古鎮(白沙古镇:baishaguzhen)に行ってみることにします。
白沙古鎮まではバスで1元でした。
白沙古鎮
田舎のローカルバスは小型で殆どが地元民です。小さなバスはトコトコ走り終点に着きます。
小型バスを降りて白沙古鎮(白沙古镇 baisya guzhen)へと向かいます。
白沙古城です。
観光客が少ないので結婚記念の撮影に適しているようです。
老婆と新郎新婦って絵になりますね。
門をくぐるといきなりトンパ文字が目に入ります。
色々描かれていますね。何と書いてあるか判らないのですが、小鳥など現代でも通用するというか、現代アートがトンパ文字をモチーフにしているのでは?と思える程酷似しています。
トンパ文字は普通の家庭の壁にも描かれていました。
トンパ文字とは
トンパ(東巴)文字は中国のチベットや雲南省に住む少数民族のナシ族に伝わる象形文字でその語彙数は約1400にもなるそうです。
麗江古城に程近い白沙古鎮(白沙古城)こそ少数民族 ナシ族の故郷であり、この地に住む東巴(dongba)と呼ばれる祭りを司る祭司に受け継がれてきた文字だそうで、2003年にユネスコの世界記録遺産に登録されました。
トンパ文字はその色によっても伝える意味が変わってくるそうです。
トンパ文字 フォント
トンパ文字はその形象が可愛く親しみやすい絵文字であることから漢字をトンパ文字に変換したフォントもあります。
トンパ文字 フォントのフリーソフトはベクターからダウンロード出来ます。
ちょっとお洒落な感じもする象形文字ですのでお部屋のインテリアとしても使えそうです。
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ナシ族の街並み
ナシ族の街をブラブラ歩いてみると…このお宅の壁は何で作られているのでしょうか?
レンガではないのでレンガの原型-土を適度な大きさにして焼いたものでしょうか?
人道りもなく、観光客向けの店もなく飾りのない本当の古鎮がここにはありました。
籠いっぱい詰め込んだものは何かな?と近づいてみると
茶色で細長いもの — 十分に乾燥した松の葉でした。
何に使うのでしょうか?
綺麗に石と岩を並べて頑丈な壁を作っています。
ここではお婆ちゃんが一休みです。
何を背負っているのでしょうか?
プロポリス豊富な巣はちみつ
バス乗り場に戻る途中はちみつを売っているおじいさんに出会いました。
いくら?と聞くと60元(500g)との返事です。
どうしょう?と迷っていたらどれぐらい要るか?というので
少しと言ったら
容器にどんどん、勝手に入れます。
そんなに要らないよ!と言ったら、もう売り物にならないと言う。
これって押し売りじゃない?
そこで、カズも本気です。
「お前が勝手にどんどん入れたのだろうが!」
すると、おじいさんもムキになってなんちゃら言ってる。
隣で物を売っている人はその様子を見て「行け!行け!」と身振りで言ってるけど、カズもおじいさんも収まりません。
そこでちょっと考えて…
60元は高い!
30元なら買ってやるといったらそれで良いという。(中国の価格は一般的に500gいくらです)
ということで容器一杯1500gで100元というところかな?と値踏みしていたら81元という。
じゃ、80元だろというと、1元はバス代だそうな…セコイ!
そこで、カズはじゃ、1元分食べさせろ!ということで、プロポリス豊富な巣みつをすこし食べて双方、納得。カズも負けずにセコイですね。
メデタシ、メデタシです。
おやじさんの指差している白っぽいのがプロポリス豊富な巣みつです。これが容器に3個入っています。
中央手前の容器がカズが買ったプロポリス豊富な巣はちみつ(コムハニー)です。大きな巣蜜3個入っています。
宿に帰ってオーナーに尋ねたところ、忠義市場価格で200元だろうって言っていました。(忠義市場は生鮮や乾物を中心に食べ物屋などが集まったアジア風のとても大きなマーケットです)
ということは、中国のスーパーマーケット価格では400元~600元?
日本価格では….?えっ!そんなに?☆彡
麗江古城に行ったら白沙古城まで足を伸ばしプロポリス豊富な巣はちみつを買って帰りましょう!
帰国後開封したところです。プロポリス豊富な巣蜜が3個見えますが、航空機の気圧等の変化や振動で型崩れしています。(室温20度では結構固まっています)
日本での価格を見るといかに白沙古鎮の巣蜜がお得であったかが判りますね。もっと買っておけばよかったかも…。
バス通りを散策する
思わぬお買い得なはちみつを手に、バス乗り場に向かいます。
オフロードサイクルで麗江古城から来たのでしょうか?何やら食べています。パワフルな女性ですね。
こちらは古民家を生かしたお店です。麗江古城でも、束河古城でもお店ばかりで閉口しますが、このお店は星の数ほどあるお店の中で、白沙古鎮というまだ観光地化されていない場所で一際目を引くセンスあるお店です。
またこの通りは道幅もありゆったりした気分に浸れます。
ストリートシンガーです。
ここ白沙古鎮は大理や麗江にはない新鮮な空気を感じます。
ギターケースの中には普通おひねりを入れるのですが…
彼の場合は2次元バーコード(QRコード)が入っていました。
スマホで援助とは中国、進んでいますね。
進んでいるといえばこのお店にも合格点をあげましょう。
白沙古鎮の秘めた力
白沙古鎮は歴史は長いのですが古さやわび、さびなど全く感じさせない不思議な街です。現代建築とは異質の、それでいて新鮮な住み心地が良さそうな街並みです。
オープンしているお店はどこも何か主張しているように感じます。
それがセンスだったりストリートシンガーのQRコードだったり…
かって、大理古城はバックパッカーの街と言われていたそうですが、今、彼達は大理古城を離れ麗江古城に主軸を移しているそうです。カズも麗江古城や白沙古鎮はまた訪れたいですね。
白沙古鎮は若者が活動を始めたことで、新しい文化発信基地になりそうな予感も…。
白沙古鎮からは麗江古城に戻るには小型バスで束河路口まで行きます。
ここから11路バスに乗れば麗江古城迄戻ることが出来ます。
麗江古城を訪れたらトンパ文字の故郷、白沙古鎮まで足を伸ばしてみたら如何でしょうか?