【大理古城】西安大雁塔を彷彿させる崇聖寺三塔をブラブラ歩く
大理古城のシンボル、崇聖寺三塔は西安の大雁塔、小雁塔を彷彿させるもので国家級5A観光地及び国家級重点文物保護単位に指定されています。
崇聖寺は大理国王室の菩提寺として崇拝され当時の国王も出家した後は崇聖寺で修業しました。
中国 雲南省 大理
大理は雲南省中西部、洱海の西岸、蒼山連峰東麓の間の平野に位置するペー族(白族)の町。雲南とチベット・ミャンマーを結ぶ交通の要衝であり、この地域の経済の中心地でもある。町は城壁に囲まれ南北にそれぞれ城門がある。
毎年3月に、大きな交易の場を設けてことから「三月街」とも呼ばれます。
また大理は石灰岩が熱変性して出来た方解石の産地であり、ここで産出される岩石を大理石と呼んでいます。
大理の標高は?
大理は海抜1974mに位置し気圧はおよそ800hPaです。
体質によっては高山病を発症する標高になります。
昆明の標高は1892mになります。昆明-大理には高速鉄道が開通し150分で移動出来るようになりました。
そのため日本や上海から昆明を経て大理に移動すると体調不良になることもあるようです。
初日は無理しないようにしたいですね。
南詔 大理とは?
8世紀頃、雲南の大理古城のある洱海地区には六詔と呼ばれる地方豪族がいたそうで、その中で最も南にあったこととから南詔と呼ばれています。
南詔の4代 皮羅閣は唐の力を借りて六詔を統一し、南詔王国を建国しましたがインドを結ぶ西南のシルクロードが南詔によって押さえられたことから唐が反発しましたが南詔は唐と和解します。
その後南詔内部のクーデターで164年続いた南詔王国は滅亡し、いくつかの短命政権の後、938年に大理国が誕生しました。
昆明から大理に移動する
昆明から大理へ移動するにはバスと鉄道、それに高速鉄道が利用できます。
カズは当初昆明空港から昆明駅に移動し、寝台列車で大理に行こうと考えました。
しかし、中国の政策で高速鉄道が利用できる区間は日本から鉄道の在来線を予約することが難しくなりました。
トリップコムでの予約は中国鉄路のシステムを利用しているからです。
ですから昆明から大理へ行くにはバスか高速鉄道という選択になりますが、どちらが便利なのか調べてみました。
昆明空港から大理駅への移動はこちらにまとめました。
地下鉄昆明駅は利用しない方が賢明です。
大理駅から大理古城に向かう
大理駅から大理古城に向かうには8路バスが便利ですが意外な盲点もあります。
カズは崇聖寺三塔専線で大理古城まで行きました。車内の案内は「大理古城」に変更されていますがバス停は「一塔路口」、昔のままです。
8路バスは大理古城の洱海側を通り、崇聖寺三塔専線は国道214号線を走ります。
崇聖寺三塔に行くには
崇聖寺三塔に行くには崇聖寺三塔専線では終点の崇聖寺三塔で降ります。大理政府が運営する8路でも終点で降ります。
入場券を購入する
バスを降りた先に崇聖寺三塔の入場券売り場があります。
入場券は75元でした。
奥行があるので電動カートがあります。カズは上りはブラブラ歩きで、下りは電動カートを利用しました。
山の中腹に向かって奥行がハンパではありません。
入場券を購入して崇聖寺三塔の入り口に向かいます。
主塔 千尋塔
崇聖寺に入場すると最初に目にするのが主塔の「千尋塔」です。
南詔王の勧豊祐が840年頃建立したと云われています。中国で最も高い仏塔の一つです。
近ずくと四角形をしているのが判ります。
高さは69.6mだそうです。
石鳴蛙
主塔―千尋塔の先にはなぜか石鳴蛙と云われる奇妙な格好の石が置かれています。
中央に丸い形の穴があり、その中に握りこぶし程の大きさの石が置かれています。
この石を丸い形の穴に投げ入れると「グエッツ、グエッツ、グエッツ….」という奇妙な蛙の鳴き声そっくりな音を出しました。
二塔 三塔
この石鳴蛙の左右、千尋塔の北西と南西には高さは 42.1m の二つの塔があります。千尋塔とは異なり八角形をしています。
これ、どう見てもピサの斜塔って感じですよね。傾いています。
崇聖寺三塔出土文化財陳列館
1978年の修復で塔の中から金・銀でできた像など、700件を越える仏教遺品が発見されました。当時の都,唐の長安(西安)からきたものと考えられています。
また八角形の塔は西安にある小雁塔によく似ています。
曲線が美しい黄金の仏像です。
125グラムの金翅鸟(金の翼をもつ鳥)です。伝説上の鳥 – 鳳凰をモチーフにしたのでしょうか。
鐘楼 南詔建極大鐘
南詔建極大鐘と記されている鐘楼です。南詔国八代国王世隆が建立したと云われています。
鐘楼には崇聖寺境内で鋳造された大鐘があり、鐘の音は八十里先まで届いたと云われています。320k先ですか…
大鐘は二層三層部分にあるそうですが一層(1階)は雑貨店でした。ここで、一休みして大理牧場のヨーグルトを食べて(飲んで?)みました。
とろりとした口当たりは絶妙で程よい酸味と甘みは日本では味わえません。あまりの美味しさに後日、大理古城内のスーパーで同じ大理牧場のヨーグルトを購入しましたが、全く異なった味でした。
プレーンヨーグルトはあまり出回っていないのかも知れません。
仏閣で願いを込めて…よく見かけますよね。
これは「天王殿」です。
大乗仏教とは?小乗仏教とは?和尚と小僧の問答です。
そして一際高く大きな建築物に向かいます。
観音殿です。
そして阿嵯耶観音閣
崇聖寺
ようやく崇聖寺本殿に…ということですが…
現在はこれ以上は行けません。
そこで、脇道から行ってみたら公安に制止されました。
ということでここまでです。
崇聖寺は大理国王室の菩提寺でしたが清の時代に火災で焼け落ち三塔だけが残りました。
画像で見える崇聖寺はいつの時代か定かでありませんが再建されたものです。
訪問当時は通路の整備が進められていました。
変な日本語
大理は日本語の案内表示があります。
崇聖寺三塔も日本語のパンフレットが用意されています。
崇聖寺三塔文化観光地は……文化財?古跡、仏教文化、リゾート地を一体化している国内で国家5A級観光地として認めました。
まぁ、ご愛敬ですね。
これもご愛敬ということで…(^^;
こちらも….(^^;
崇聖寺は入り口から最も奥まで1200m程あります。広大な敷地ですので戻りは電動車を利用しました。
案内板は出口に向かう通路に立ててあります。
崇聖寺三塔 まとめ
崇聖寺三塔は唐の長安(西安)の技師を招聘して作ったとされています。
大巌塔に対する小雁塔という感じですが、観光客は多くないのでゆったりまったり出来ます。
入場料は一頃に比べれば半額近くに引き下げられているのでまぁ、施設の入場料としては許容範囲ってところでしょう。
崇聖寺は中国で最大級の大乗仏教寺院ということですのでカズも何か救われたのかな?