大雁塔広場の音と光と水の競演-噴水ショーが凄い!
大慈恩寺、大雁塔そして大噴水—大きいことはいいことなのが中国。
大雁塔は玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典を納めるために造営されました。
大雁塔は大慈恩寺の中にあって、地下鉄では3号線大雁塔 駅で降ります。
ただ、行ってみて判ったのですが、大恩寺 前の北広場がとにかく広くて大慈恩寺 入り口迄は歩いて30分かかります。目の前に見えてはいるのですけどね。
大雁塔に行くには大慈恩寺 境内に入らねばなりません。大慈恩寺 入り口は大雁塔 南広場にあります。ですから、地下鉄大雁塔駅からバスで大雁塔南広場へ行くのも一つの方法です。
大雁塔 北広場から大雁塔 南広場へ行くには大雁塔バス停から41路で大雁塔 南広場で降ります。
大慈恩寺
大慈恩寺は北魏の道武帝が建立した浄覚寺跡に、隋時代に隋文帝が改修した无漏寺が原型になります。
648年唐王朝の李治太子が母親の文徳皇后の冥福を祈願するために无漏寺の改修を命じ、寺の名を”慈恩”と命名しました。
その年の12月、各地から集められた300名を超える僧侶のトップとして太宗皇帝より招かれたのが玄奘三蔵で、太宗は玄奘に経典の翻訳を命じ、寺の正式名称を『大慈恩寺』にしました。
玄奘は唯识宗(慈恩宗)を開祖し、大慈恩寺は唐時代の3大仏教道場の一つである唯识宗(慈恩宗)道場として信仰を集めました。
近年では西安人民政府により、大慈恩寺を中核とする仏教文化観光景勝区として整備が進められています。
大慈恩寺 入場料
正門左にある入場券売り場で購入します。
大慈恩寺の入場料は40元でした。最近までは50元だったようです。よく見れば上にシールが貼ってありますね。
大慈恩寺 境内に入ると真っ先に目に付くのが大雁塔です。
大慈恩寺本堂前です。
大雁塔が大きいので大慈恩寺は大雁塔の一部?と錯覚しそうですね。
大雁塔
大雁塔は大慈恩寺(慈恩寺)初代住職として重用された玄奘 三蔵法師がインドより持ち帰った経典を奉納するために652年、玄奘自ら立案、監督して造営されました。
現在の大雁塔は原型を忠実に修復したものですが原型そのものの一部を見ることも出来ます。
大雁塔の高さは?
大雁塔は当初、5階建てでしたが、その後の改築で9階建てとなり現在では7階建て、高さ64.5M、底辺幅25.5Mになっています。
1961年に国務院により重要文化財保護区に指定されました。また、世界文化遺産にも登録されています。
大雁塔 内部に入ってみる
大雁塔 内部に入ってみることにします。
大雁塔を真下から見上げると……….
大雁塔 入場料
大雁塔 入場券売り場です。
大雁塔の入場料(門票)は25元でした。こちらも、入場料のシールが貼られていますね。印刷された印鑑がズレています。最近までは30元でした。
でも値上げはあっても、値下げって珍しいですよね。
大雁塔 内部の様子
外が明るいのでやや薄暗く感じる内部です。
フラッシュは禁止されていますので自然露出で撮影しました。
螺旋階段になっています。3階までは2人がすれ違い出来ますが、それ以上の階では1人が通れる幅になります。
明時代の仏像が安置されています。
仏舎利です。紅玉の中に収められているのは1998年に玄奘三蔵が学んだインドの玄奘寺高僧である释悟谦法师が大雁塔を訪問した際に寄贈した遺骨(3ミリと1.5ミリ)が収められています。
元々、大雁塔内部には各階に骨舎利があったそうですが、大雁塔改修の際、それをどこに安置したのか資料や史実記載がなく、長い間謎とされてきましたが、仏舎利が鎮座することで名実共に『宝塔-大雁塔』になりました。
そして、これが玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典-貝叶経です。
ここで保管されている経典はレプリカで、本物は中国内の某国立博物館で保存されているとか…。
大雁塔7階最上部
大雁塔の最上階です。
中央に階段があり、それを取り囲むように細い通路があります。
東西南北に窓があり、外の景色を堪能できます。
景色を堪能したところで、今度は同じ螺旋階段を降ります。とても急な階段で、しかも最上階では注意しないと頭をぶつけます。
どこかに書かれている訳ではないのですが、『下り優先』でした。
それとも、昇りは疲れるので”単に一休み”ってことだったかな??
大雁塔広場 音楽噴水
大雁塔 北広場には2万㎡に及ぶ池があります。
毎日12:00,14:00,16:00,18:00から20分間、小規模ながら噴水を楽しむことが出来ます。
また、夜8:30分からは音と光の噴水ショーを楽しめます。
カズもこの噴水イベントを見ようと夕方に再度、大雁塔 広場(北広場)へ行きました。
音楽噴水 開演3時間前
まだ、噴水ショー開演まで相当時間がありますが、それでも、人が集まって来ています。
こちらにも
そして、こちらにも……
大雁塔をバックに記念撮影です。あたりは夕闇に包まれています。
まだ、開演まで時間があるので、カズは近くのケンタッキーで時間つぶしをしました。
開演1時間前
人、人、人…….
大雁塔広場は人で埋まっています。暗闇に映える大雁塔のライトアップが目を引き付けます。
こちらではダンスを楽しむグループも。中国の公園ではどこでも見かける光景です。
今日は満月です。
音楽噴水ショー 開演
大雁塔 音楽噴水開演のアナウンスが流れます。
それまでのざわめきから、一転、静寂に包まれます。
噴水も停止し、水面も穏やかです。月が水面に映っています。
静かに時間が流れます…….
音楽噴水 開演です。
水が踊る…
ただ、吹き出すのではなく、水が音と光に合わせて踊っています。
音を伝えることが出来ませんが、見事な共演です。
シンクロナイズドスイミング
水のシンクロナイズドスイミングです。
軽やかに…….
段々と盛り上がり…….
そして、これは
天地創造なのか?
大雁塔の高さに匹敵する60Mの水柱…….圧巻です。うおぉ~!というどよめきが起きます。
その後も”演技”は続きますが、この大群衆、東京ドームか福岡か….
一斉に移動したら…….?
ということで、一足早く大雁塔 広場を後にしました。
このような情緒的、開放的、芸術的、そして兵馬俑、西安城壁などの歴史的環境に包まれる西安って凄いデス…
是非、大雁塔 噴水ショーを体感してくださいね。