中国でグーグルマップがずれもなく使えるようになりました
日経新聞が『中国でグーグルマップが使えるようになった』と報じたこの情報は本当でしょうか?
ネットでは使えない、誤報という記事が圧倒的ですが本当かどうか検証したところ…何と、グーグルマップもグーグル検索も使えることが判明しました。
中国当局の規制対象か調べる
中国でグーグルやlineが閲覧可能かどうか調べるにはこのサイトが便利です。
nomad-life.netは?
まず、おうち栽培のサイトはどうでしょうか?
ドメインを入力して、『私はロボットではありません』にチエックを入れ検索してみます。
中国ではブロックされていませんね。
ですから中国の観光地でカズの海外旅行記事を見ることが出来ます。
google.comは?
では、googleではどうでしょぷか?
同じように入力してみます。
あれ?
googleはブロックされていますよね。
twitter.comは?
ではtwitterはどうでしょうか?
同じようにブロックされています。
ラインはどうなの?
ラインは?
やはりブロックされていますね。
アマゾンは?
中国は何でもブロックするのでしょうか?
アマゾンを入力してみます。
アマゾンはOKですね。
アマゾンはECサイトで政治的意味合いなどなく、しかも中国製品販売のお得意様ですので当然といえば当然です。
中国でのグーグルマップの使い方は?
では、先程引用したGoogleマップではどうでしょうか?
日本でのGoogleMapのURLはhttps://www.google.co.jp/mapsですのでルートドメインのwww.google.co.jpを入力します。
グーグルマップもブロックの対象です。
ということですので、中国ではグーグルマップを使うことは出来ないかも…?。
中国の検索エンジン
中国ではgoogle.comもgoogle.co.jpも規制されていますので使うことは出来ません。
では、googleの中国でのドメインgoogle.cnではどうでしょうか?
google.cnは規制の対象にはなっていません。そこで、google.cnで検索してみます。
キーワードに『おうち栽培』と入力して検索すると…
おおぅ!グーグル中国での検索で438万サイトの中でトップに表示されました。
あれ?何か中国語で表示されていますね。
そうです。これがあの『金盾』と呼ばれる中国当局の検閲結果が表示されているのですね。
google.cnでは『金盾』によって登録されたサイトや禁止フレーズを含むページは検索結果に表示させないようにしています。
【2020/1/26 追記】
この記事を書いてか1年以上経過し、米中貿易摩擦やファーウエイとの取引禁止など中国をめぐる環境が大きく変化しました。
そこで新たにドメインチエックを行い、google.cnドメインは中国ではブロックされていないことを確認しました。
また、記事執筆当時は日本からgoogle.cnへアクセス出来ましたが、現在はgoogle.com.hk(香港)ドメインが介在して中国の金盾(ファイアウオール)を経由するようになっているようです。
中国でグーグルマップが使えます。
中国の検索エンジン、google.cnはいつのまにか中国で規制の対象から外されていました。
そこでグーグル地図で(http://google.cn/maps)中国 西安にある秦の始皇帝陵『兵馬俑』を表示させてみます。
住所を選択すると……
秦始皇帝陵博物院と近辺の地図が表示されました。
中国でグーグルマップを使えるようになったという日経新聞の記事は本当でしたね。(googlemap URL ; http://google.cn/maps)
しかし、ラインやtwitterなどは中国ではブロックされ、表示出来ません。では、中国の観光地で日本の友人とラインで話したい時や、インスタに画像を投稿したい時にはどうしたらいいでしょうか?
1国2制度の中国
例えば観光地で友達と一緒にブラブラしていたら急に友達が見当たらなくなった!
一瞬焦った!ということはありませんか?
旅先で、しかも観光地で家族や友人と連絡をとれないということは一番避けたいところです。
でも、中国ではtwitterもラインもアクセス出来ないですよね?
しかし、1国2制度の中国です。方法がありました。
香港に越境すればOKなんです!。
香港に越境といっても自分が移動するってことでなく移動体通信で香港を経由させるってことで……(^^;
中国・香港8日間データ通信無制限
ホテルのwifiでgoogle.cnでグーグルマップやグーグル検索が出来るようになりました。でも、観光地で友人、家族とLINEするにはwifi環境が必要になってきます。うかつに国際ローミングなどするととんでもない利用料金が請求されたりします。
でも、中国・香港8日間データ通信無制限カードがあれば中国国内・香港でインターネットに接続できます。
この、中国・香港8日間データ通信無制限カードは香港と中国国内どこでも8日間流量を気にすることなく無制限で使えます。
カズも西安-洛陽-北京を10日間回った時にはこの無制限カードを利用し、どの地域でも難なくアクセス出来ました。
通信量が2GBを超えるとスピード制限がかかるようですが、制限後でも日本より遥かに早い接続環境を実感出来ます。
通常の使用でストレスを感じることはありませんでしたよ。
【2019/06/25 追記】
5月の終わりから6月にかけて雲南省 昆明-大理-麗江-シャングリラを13日間ブラブラしてきました。
どの地域でも、麗江古城郊外にある霊峰 玉龍雪山の標高4680mでも難なくアクセス出来ました。玉龍雪山や白沙古鎮はお勧め出来る地域です。
通信カードの使い方
カードにはあらかじめ切れ目が入っているので手で簡単に取り出すことが出来ます。
標準、マイクロ、ナノの3種類に対応しています。
端末にSIMをセットしAPNを「3gnet」にするだけで自動で接続するので全くの手間いらずでした。
また、日本語の説明書もついているので安心です。
接続後には使用期限が表示されます。
8日後の23時59分59秒と表示されますが、実際には期限後の翌日数時間使うことが出来ました。
また、過去記事【中国-wifi】スマホでインターネットにストレスなく接続ではAPN設定について詳しく触れています。
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Google マップが現在地を特定する仕組み
グーグルマップのヘルプではgooglemapの使い方について詳しく解説しています。
これによると測定誤差が20mあるということです。
GPS: 衛星を使用して、測定誤差 20 メートル以内で現在地を特定します。注: 建物内や地下にいるときは、GPS の精度が落ちる場合があります。
最近カズが中国 雲南省で使用した例では問題は生じませんでした。ただ、麗江古城のブラブラ歩きでは現在地があちこち動いてしまう現象がありました。
GPSで正確な現在地を表示するには複数のGPS衛星からの信号を拾わなければなりません。
麗江古城は通路の幅が狭く、車一台も通れない道が殆どです。(麗江古城内は車が通れる幅の道でも一般車両の乗り入れは出来ません)そのためGPS信号が周りの建物に反射したり反射した電波を拾ったりでうまく測定できなかったと思われます。
それでもgoogle地図と現在地の様子からgoogle地図上で自分の位置の特定は出来ますので実用上は問題ありませんでした。
地理的状況と測定誤差を考慮して使うことが大切かなと思います。
グーグルマップを使ってみる
カズのサイトではgoogleマップで位置表示をしています。
この画像は高速道路を降りて兵馬俑に向かっている時の位置が表示されています。
今、どの道を走っていてどこに向かっているのか即座に判るので便利ですね。
また、細い路地で迷路のような西安イスラム街のブラブラ歩きでは、東も西もどこを歩いているかさえ判らなくなりますが、googlemapでの現在地表示で不安はありませんでしたよ。
中国でグーグルマップのずれは?
以前の中国では軍事上の機密ということでgps表示のずれが相当大きく、50~500Mのずれはアタリマエでアプリにも位置情報修正機能っていうのがありましたが、Googleは中国の地図情報サービス事業者AutoNaviと提携し地図情報を得るようになったため現在では大きくずれることはなくなりました。
ほぼ日本的感覚でいいと思いますが、時間帯や位置で多少ずれることもありますので一応、『ずれがあるかも?』という程度のことを知っておけば十分です。実用上では差支えありませんでした。
中国でgooglemapのずれを完全になくすにはブラウザから送信される地図情報はWGS-84座標系ですので、google.com/mapsの道路地図ではなく、衛星画像なら同じくWGS-84座標系を用いているのでずれのない座標を表示出来るそうですが、…
実際に試したところちょっと見ずらい感じがしました。多少の誤差があっても普通の地図を見る方が判りやすいようです。
中国でgooglemapを日本語表示にするには?
iphoneやandloidの言語表示は『言語表示設定』で設定した言語で表示されますので中国だからgooglemapが中国語表示になる訳ではありません。
ということで、日本で設定している言語でそのまま表示されます。グーグルの中国でのドメインであるhttp://google.cn/mapsでも日本語で表示されますので便利ですね。
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GoogleMapで経路を調べるには
googlemapで経路を調べるには
- 目的地を入力します。
- 『現在地を使う』を選択します。
- 『経路』をタップします。
すると、現在地から目的地までのルートと電車、バスの情報が表示されます。ですから使い方は日本にいる場合と全く変わりません。
これなら中国の観光地で右も左も判らなく、ホテルにもどれな~い!ってことはありませんよね。
また期間内は通信量が無制限ですので国際ローミングのように利用料金を気にすることもありません。
カズの13日間ぶらぶら歩きでは香港・中国本土8日間無制限データ通信カードを2枚使いました。3日分は無駄にはなりましたが、異国の地でも常にネットで調べものもLINEやSkype、それにグーグル地図とフルに利用させてもらったので十分ですね。
中国・香港無制限データ通信カードはデータ通信にのみの対応ですので、電話をすることは出来ません。
でも、スカイプ通話やLINE電話などのIP電話はデータ通信ですので中国から日本の友人とライン電話で話せます。
通信量は期限内無制限ですので期限内は時間無制限に話せます。(^^;
三峡ダムが崩壊する?
グーグルアースで三峡ダムが歪んでいるので崩壊するのでは?と最近話題になっているようです。 (^^;
中国版VOAも2019/7/11日にニュースとして取り上げました。
- 衛星画像自体は様々な角度からの合成でありこれを持って歪んでいるとは言えない。
- ダムは重力式ダムでありそれ自体は安定しているがダムは変形(ひずみ)してきている。
- ダムの変形は弾性変形であり問題ない。(公式見解)
一方、三峡ダム管理会社はこの報道より先に否定しています。
[上海 9日 ロイター] – 中国の三峡ダムを運営する国営・中国長江三峡集団は、三峡ダムの構造に問題はないと表明し、同ダムに決壊のリスクがあるとのネット上のうわさを否定した。
同社によれば、三峡ダムは気温や水位の変化によって数ミリメートル移動したが、安全面の指標は正常な範囲内にあるそうです。
また、中国の航天集団も独自の衛星画像解析で三峡ダムに異常は見つからないとしています。
三峡ダムが注目される背景とは?
どうして、最近三峡ダムが注目されるのかというのもその三峡ダム計画から決定までの経緯にあるようです。
三峡ダム建設計画で最も強く最後まで反対したのが、河川工学者の黄万里氏でした。
黄万里氏は2001年に他界しましたが、最後の言葉が「三峡ダムは10年しかもたない。いよいよになれば爆破するしかない」ということだったそうです。
三峡ダムは1993年に着工され、2009年に完成しましたが、黄氏の”10年しか持たない”その年が2019年に当たることから特に注目を集めているようです。