それ、本当に見ていい?ルアンパバーン托鉢の現実と朝市の素顔
朝5時56分 ルアンパバーン旧市街のメインストリートは、まだ薄暗く、空気もひんやりして肌寒く感じた。
これから始まる托鉢を待つ人々はすでに椅子に座り、僧侶が来るの待っている。
観光客も、地元の人も、ほとんど無言だ。
静かで、厳かで、写真で見てきた「理想的な托鉢の朝」が、これから目の前で始まる――その時は、そう思っていた。
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中の人、kazuです
今日はルアンパバーン(ルアンプラバン)の托鉢と朝市をメモしておきます
僧侶が来る前の托鉢の通り
僧侶が現れる前から、通りにはすでに人が並んでいた
椅子に座り、托鉢用の食べ物を手元に置き、あとは僧侶が来るのを待つだけの人々
中国人団体客を前に托鉢の説明と礼儀を伝えるガイド
どこからともなく次々現れる観光客…
神聖な儀式というより、
どこか「始まりを待つイベント」のようにも思える

托鉢が行われる場所:サッカリン通り一帯
最初の僧侶が現れた瞬間
空がうっすらと夜明けを告げる頃、最初の僧侶が姿を現した
それまでの空気が少し変わる
鮮やかなオレンジ色の僧衣、素足の静かな足取り…
通りに落ちるわずかな音
この瞬間だけは、
「やはり托鉢は美しい」と素直に感じる

ゴミ入れと思った容器と、気持ちが冷めた瞬間
やがて僧侶の長い列が続くようになるとどの角度で写したらいいのか、撮影のポイントを探します
誰が一番偉い僧侶に見えるかなぁ…と移動しながらあっ!この人だ!と写そうとした瞬間に
高僧に見える方の鉢いっぱいの供物を道端の** ゴミ入れ **に投げ捨てたのだ
その容器は一瞬ゴミ入れに見えたのだ
ここでkazuの気持ちが一瞬にして冷めてしまった
托鉢そのものを否定したのではないのです
ただ、この光景をどう受け止めればいいのか …
気持ちが追いつかなかったのです
だからその高僧に見える方の長い、長い僧侶の行列の画像がありません
托鉢とはいったい何なのか …
高僧と見える方が投げ入れた容器はこれではないけど
これと同じ容器が所々置いてありました

僧侶が別容器に移した托鉢の品は、その後どうなる?
後になって調べて分かったのだが、托鉢で受け取った供物は、僧侶個人のものではないそうだ
ルアンパバーンの托鉢では
・ ウエハース
・ 個包装のお菓子
・ インスタント食品
・ お米
このような食品が多かったように思います
そして、一杯になった鉢から別の容器へ移されるのは、寺院に持ち帰り、僧侶全体で管理・分配するためらしいのです
その日の修行僧・見習い僧の食事
来客僧や高僧への供食
恵まれない子達へ分配
確かに、個々の僧侶が持っている鉢はそれほど大きいものではないのですぐ満杯にはなりますね
それを別の容器に移し替えるのは不思議ではありませんが…
なぜ「無造作に投げ入れる」ように見えるのか?
喜捨(きしゃ)という仏教用語があります
喜捨(きしゃ)とは、**「喜んで(進んで)財物などを施し与えること」**で、
見返りを求めず、惜しまない心で寄付や奉仕を行う仏教用語
そして、戒律もあるそうです
僧侶は「正午以降は固形物を食べない」戒律がある
更に …
量や内容を評価しない
感謝はするが選ばない
そのため
丁寧に並べる、大事そうに扱うという行為自体が戒律的に好ましくない
結果として、外から見ると「雑」に見えるというのです
托鉢用に並ぶお菓子と値段表
通りの一角では、托鉢用のお菓子が並び、価格もはっきりと表示されていました
観光客にとっては分かりやすく、参加しやすいなと思います
そしてお菓子を売っている方達のテリトリーというのがあるのですね
椅子はそれぞれ「業者」さんが置いてその椅子に座ったらその業者さんのお菓子を購入するようになっているようです

段々と明るくなって托鉢はこれからが本番、朝市もこれからという午前6時半になりました
托鉢と朝市は、時間帯が少し重なっています
托鉢を最後まで見ていると、朝市のいちばん賑わう時間を過ぎてしまうかも…?
どちらも朝の限られた時間に行われるため、両方をゆっくり見るのは、意外と難しい
迷ったけど朝市に行くことにしました
托鉢が行われる場所から朝市までのルート

ルアンパバーンの朝市
托鉢が行われるサッカリン通り、ルアンプラバン旧市街の中心からプーシーの丘 表参道に向かって歩きます
途中、ちょっとお洒落な飾りを見つけました

ここがプーシーの丘 表参道入口です

表参道の向かい側には旧王宮を利用した国立博物館があります

朝市通りはここから100m程先を右に曲がったところから始まります
最初に売っているのが衣類
kazuのビヤラオのTシャツはここで購入しています

ルアンパバーン 朝市の場所と時間
ルアンパバーン 朝市が開かれる場所はRoyal Peacock Boutique Hotel付近からキサラット通りまでです

ルアンプラバン朝市は 7:00頃から8時ぐらいが一番賑わっているようでした
国立博物館側は魚や肉類が多く売られていました

また民族衣装なども…

お土産になりそうな商品はキサラット通りに近い方が多かったようです

ルアンパバーンの托鉢と朝市 まとめ
ルアンパバーンと言えば托鉢、そして朝市が有名ですよね
kazuもそう思っていたので早朝5時から出かけましたが、今になって思うのは托鉢が昔とは変化してきたのかも知れません
ルアンパバーンの街全体が世界遺産に登録され、高速鉄道も運行されるようになり観光客が押し寄せるようになりました
鉢には多くの供物が集まるので別の容器に移します
ただ….この何気ない行為に僧侶と観光客には大きな隔たりがあった
「喜捨」
この仏教用語の理解があれば托鉢もまた違った想いで見ることが出来たのかもしれません
今度ルアンパバーンに行く機会があれば最後まで托鉢を見てみようと思います