タイのガネーシャとは?|行き方・なぜピンク?ネズミと置物で願いが叶う?
バンコクから日帰りで行ける、少し不思議な場所があります
巨大なピンク色の神様とその足元に広がるローカル市場──祈りと実りという一見対照的なふたつが、そこでは静かに共存していました
その光景は、訪れる人にそっと語りかけてくるようです
タイのガネーシャとは?
夢をかなえるゾウのドラマを見た人も多いのでは?
自分なあ、このままやと2億%モテへんで 大手広告代理店の派遣社員・星野あすかの前に、突然現れた関西弁のゾウの形をした奇妙な ….
関西弁を話すゾウの神様が、人生に悩む主人公に課題を出しながら成長へ導く物語ですが、あのユーモラスな神様のモデルこそ、インド生まれの神・ガネーシャなんですね
けれど、物語の中の存在だと思っていたその神様に、タイで本当に出会えるとしたら ?
象の頭を持ち、ゆったりと横たわる巨大なピンク色の像
仏教国として知られるタイですが、長い歴史の中でインド文化の影響を受け、ヒンドゥーの神・ガネーシャも受け入れられてきました
その象徴が、チャチューンサオ県にあるワット・サマーン・ラッタナーラームの巨大なガネーシャ像です
タイではガネーシャは決して特別な存在ではなく、多くの人が手を合わせ、商売の成功や健康、恋愛成就など、それぞれの願いを託す身近な神として親しまれています

ガネーシャはどんな神様?
ガネーシャは、インドのヒンドゥー教に登場する神様で、象の頭と人間の体を持つ独特の姿が特徴で,大きな耳と長い鼻やふくよかなお腹、その愛嬌のある姿から親しみやすい神として知られています
では、なぜガネーシャは象の頭を持つのでしょう?
そこには少し不思議な誕生神話がありました
ある日、母である女神パールヴァティーは、自分の身体の垢から生み出した少年に、留守番と誰も中に入れないよう命じて外出します
そこへ帰宅した父・シヴァ神が中へ入ろうとしますが、少年は命令どおりそれを拒みました
怒ったシヴァは、なんとその少年の首をはねてしまいます
悲しみに暮れたパールヴァティーをなだめるため、シヴァは最初に見つけた生き物――象の頭を少年の体につけて蘇らせました
それが、象の頭を持つ神、ガネーシャの誕生です
父に認められたガネーシャは、やがて「障害を取り除く神」として最初に祈られる存在となります
新しい挑戦の前にガネーシャへ祈るのは、この神話に由来しているのですね
少し荒々しい物語ですが、そこには「守る」「試練」「再生」という意味が込められているそうです
だからこそ、ガネーシャは今も**前に進みたい人**の神様として信仰されているのですね
こうして「障害を取り除く神」となったガネーシャは、新しいことを始めるときに力を貸してくれる存在となります
商売繁盛、学問成就、仕事や恋愛の成功など、“前に進みたい人”に寄り添う神様、ガネーシャはタイでもその意味は変わりません
挑戦や願いのそばにいる神――それがガネーシャです

なぜピンク?巨大ピンクガネーシャの意味
タイ・チャチューンサオ県にあるワット・サマーン・ラッタナーラームに横たわる巨大なピンク色のガネーシャ像
青空の下でひときわ目を引くその姿に、思わず「なぜピンク?」と感じる人も多いのでは?
実は、このピンク色にははっきりとした意味があるそうです

(これはCG画像です)
ピンク色に込められた意味
タイでは ピンクは愛情・やさしさ・調和・成功運 を象徴する色 とされています
ガネーシャは 障害を取り除く神
そこに“愛と成功”の象徴であるピンクを重ねることで、願いがスムーズに叶うように という意味が込められているのですね
さらに、この像は全長およそ16メートル、高さ約24メートルという圧倒的なスケール
その横たわる姿は、威圧感よりも「包み込むような安心感」を与えます
これは、ただのフォトスポットではなく願いを預けに行く場所
だからこそ、多くのタイ人が今日も足を運ぶのです

写真スポットとして人気の理由
巨大なピンク色のガネーシャ像は、遠くからでもひと目でわかる存在感があり
青空とのコントラスト、寝そべるゆったりとした姿、そして周囲を囲む色鮮やかな装飾
思わずカメラを向けたくなる“映える”景観がそろっていますね
場所は
ワット・サマーン・ラッタナーラーム

“ただ見るだけ”では終わらないのも人気の理由
信仰の場でありながら、写真も楽しめる
神聖さとポップさが同居している――それが、巨大ピンクガネーシャがSNSでも話題になる理由のようです

ワット・サマーン・ラッタナーラームの特別な空間
タイ・チャチューンサオ県にあるワット・サマーン・ラッタナーラーム
巨大なピンクガネーシャの前に立つと、にぎやかな空気に包まれますが、その一角には周囲とは一線を画す特別な空間があります

土足厳禁のガラスで仕切られた室内
靴を脱いで入るその場所には、金箔が貼られた仏像や、細やかな装飾が施された神像が並び、静かに祈りを捧げる人の姿がありました
金箔を丁寧に貼りながら、そっと願いを託す人々
その姿を目にすると、観光地のように見えても、今も信仰が息づく寺院であることを実感します

テーマパークのような華やかさと、祈りの場としての静けさ
この二つの顔をあわせ持つことこそが、この場所の“特別さ”なのかもしれませんね

ガネーシャとネズミ、どんな関係?
ピンクガネーシャのまわりに並ぶ、色とりどりのネズミの像
どうしてネズミ?
そう思いますよね
実は ネズミは、ガネーシャの乗り物 とされる存在です

インド神話に登場するムーシャカとは
ガネーシャの足元にいるネズミ――それが「ムーシャカ」と呼ばれる存在です
インド神話では、ムーシャカは単なる動物ではなく、もともとは別の姿をしていた存在だと伝えられているそうです
なぜネズミが神様の乗り物になったのか?
そこには、少し意外な物語が残されていました
ムーシャカは、もともと天界の存在、あるいは悪魔だったともいわれています
しかし傲慢さや乱暴な振る舞いによって罰を受け、ネズミの姿に変えられてしまいます
暴れ回るネズミたち…、しかしガネーシャはネズミ達をを打ち負かし従わせます
そして改心したムーシャカは、ガネーシャの乗り物となったのです
ネズミは欲望や制御しにくい衝動の象徴とも解釈されます
それを乗りこなすガネーシャの姿は、障害や欲望を制御する智慧 を表しているともいわれているようです
こうしてムーシャカは、ガネーシャに従い、そばで仕える存在となりました
そのため、ネズミはガネーシャへ願いを届ける“仲介者”のような存在と考えられています
だからこそ、ネズミの耳元に願いをささやく… ということのようですね

なぜ小声でささやくの?
実は「大声ではダメ」という明確な経典ルールがある訳ではないそうで、これは 信仰習慣・作法 レベルの話のようです
理由は主に3つ
片耳をふさぎ、もう片方の耳に小声で伝えるのは「願いが漏れないように」という意味があるといわれています
願いは神様にだけ伝えるもので、人に聞かれてしまうと、叶いにくくなるという考え方です
② ネズミは メッセンジャー だから
ネズミはガネーシャのそばに仕える存在
耳元で静かに伝え直接ガネーシャへ届けてもらえるようお願いする というイメージ
③ 祈りは本来 静かなもの
寺院という空間では、祈りは静かに厳かに行うのが基本
大声で願い事を言うより、心を込めてそっと伝えるほうが “らしい”

なぜネズミの色を選ぶの?
ワット・サマーン・ラッタナーラームのネズミ像は、よく見ると色が違います
ピンク、黄色、緑、青、紫…。実はこれ、ただカラフルなわけではないそうです
タイでは、色に意味を持たせる文化があります
曜日ごとにラッキーカラーがあり、誕生日の色を大切にする習慣もあるそうです
そのためネズミの色も、「願いの種類」や「自分の生まれた曜日」に合わせて選ぶ人が多いそうです

一般的には
ピンク:恋愛・人間関係
緑:健康
青:成功・学業
紫:財運・安定
というように、それぞれに意味があるとされています
どのネズミでもいいわけではなく、自分の願いに合った色を選ぶ
それが祈りの時間をより特別なものにしているのかもしれませんね
ピンクガネーシャの行き方
ピンクガネーシャは、タイ・チャチューンサオのワット・サマーン・ラッタナーラームにあり、バンコク中心部からは約1時間半〜2時間ほどで行くことができます
主なアクセス方法は次の3つの方法になります
2. 電車+ロットゥー
3. ツアー
バス、電車を利用し、ロットウーでピンクガネーシャに来た場合はここで乗り降りします

ピンクガネーシャからチャチューンサオ駅やバスターミナル方面の時刻表

1. エマカイからバス+ロットゥー
バンコクの東バスターミナル(エカマイ)からチャチューンサオ行きのバスに乗り、到着後はロットゥー(ミニバン)やトゥクトゥクで寺院へ向かいます
バンコク東バスターミナル(エカマイ)
BTSエカマイ駅2番出口より徒歩5分ほどにあるエカマイバスターミナルからチャチューンサオ行きバスに乗車します
バンコク東バスターミナル(エカマイ)
運行本数:朝6:00〜夕方17:00頃まで、30分〜1時間間隔
所要時間:約2時間
料金:100〜150バーツ前後(バス・ロットウー)
乗車方法:18番又は27番チャチューンサオ行利用
チャチューンサオ・バスターミナルからピンクガネーシャ行ロットウーが出ています

料金 : 30〜50バーツ前後(ロットゥー)
2. フアランポーン発 電車+ロットゥー
フアランポーン駅からチャチューンサオ駅まで列車で移動し、駅からロットゥーでピンクガネーシャへ向かうルートです
ファランポーン(クルンテープ)駅 (バンコク駅)
フアランポーン駅からチャチューンサオ駅へ

運行本数:1日数本〜10本程度(普通列車/快速列車)
所要時間:約1時間半〜2時間
料金:20〜30バーツ(列車クラスによる)
座席:自由席・指定席あり(列車によって異なる)
チャチューンサオ駅からピンクガネーシャまで
駅前大道りでロットゥーを待ちます(駅を出ると客引きが寄ってきますので注意が必要です。ピンクガネーシャ行のロットウーは客引きしません)
所要時間:約40分
費用:30〜50バーツ前後
日本語で書かれたロットウーもあります

3. 日帰りツアーで行く
バンコク発のピンクガネーシャ日帰りツアーは、送迎やガイド料込みで効率よく観光できるのが一番の魅力です
旅行社デスクがホテルのロビーにもありますので検討しやすいですね
日帰りツアーの特徴
出発地:バンコク市内のホテルピックアップや主要駅
所要時間:およそ5〜6時間(日帰り)
含まれるもの:
交通(バス・ミニバン)
入場料
専属ガイドによる寺院案内
一部ツアーでは昼食付き
費用:1人あたり約1,200〜2,000バーツ前後(ツアー会社や内容による)
ポイント
送迎の手配が不要で、効率的に観光出来ます
ガイドが寺院の歴史やガネーシャ像の由来を解説してくれる場合もあります
他の観光スポットと組み合わせて、短時間で複数箇所巡れる
注意点
参加人数が多いと自由度は少なめ
日程や時間はツアー会社によって異なるため、予約時に確認が必要です
英語ツアーが多いが、日本語ツアーも一部あるようです

置物やお土産でご利益はある?
ワット・サマーン・ラッタナーラームでは、ガネーシャやネズミの置物、お守りなどさまざまな授与品やお土産が販売されています
では置物やお土産品でご利益はあるのか?…
kazuが思うには
置物そのものが奇跡を起こす、というよりも——
その願いを託した気持ちが力になるのかもしれませんね
ガネーシャやネズミの置物は、魔法のアイテムというより、願いを忘れないための小さな象徴
ふと目に入るたびに、「あのとき、あそこで願ったこと」を思い出させてくれる存在です

FAQ|ピンクガネーシャの疑問Q&A
Q1, ネズミの耳にささやくのはなぜ?
ガネーシャの乗り物とされるネズミ(ムーシャカ)は、願いを神に届ける存在といわれています
そのため、ネズミの耳元で願い事をささやくことで、ガネーシャに伝わると信じられています
Q2, なぜ小声でささやくの?
願い事は他人に聞かれないようにするためです
秘密の願いほど強く届く、という信仰的な意味合いがあるようです
Q3, ネズミの色はどう選べばいい?
曜日ごとに対応する色があり、自分の生まれた曜日の色を選ぶのが一般的のようです
Q4, 置物やお守りでご利益はある?
置物そのものが奇跡を起こすというより、願いを忘れない象徴として大切にされます
祈り続ける心が、ご利益につながると考えられています
Q5, ピンクガネーシャは 観光地?それとも本格寺院?
地元の人々が真剣に祈りを捧げる信仰の場ですが、カラフルなテーマパークのようにも見えます
観光と信仰、両方の顔を持つのがこの寺院の特徴です
ピンクガネーシャの足元は“野菜の楽園”
ピンクガネーシャで有名なワット・サマーン
巨大な神様の足元に広がる、素朴な野菜と果物の世界
家庭菜園をしていると、思わず足を止めてしまう風景です
山盛りトマト|太陽で育つ赤

赤く熟したトマトが山積み
形は不揃いだけどそれが自然でいい
家庭菜園でトマトを育てると分かりますよね
✔ 支柱立て
✔ 水やり管理
意外と手がかかる
タイの強い日差しの中で育ったトマトは、皮がしっかりしていて、味も濃い
売り物なのに、どこか家庭菜園の延長のようにも感じます
ぶどう|南国で見る意外な存在

ぶどうが並んでいるのは少し意外でした
日本では、ぶどうは手間のかかる果樹ですよね
✔ 房づくり
✔ 袋かけ
家庭菜園レベルでは、なかなか難しい存在ですよね
タイの市場に並ぶぶどうは、日本ほど完璧な房づくりではなさそうで、どこか素朴で自然体
育てる農業と育つ農業 そんな違いを感じます
マンゴーは憧れ|いつか育ててみたい
日本でも温暖地なら鉢植え栽培は可能ですが、露地であの甘さを出すのは簡単ではありません
マンゴーはまさに“太陽の果実”
家庭菜園でトマト栽培でさえ苦労するのに、あの濃厚な甘さを自宅で再現するのは夢のまた夢…
でも――
願いが叶うと言われるピンクガネーシャの前で、「いつかマンゴーを育てたい」と思うのも悪くない

ピンクガネーシャまとめ|願いと実りの共存
タイ・チャチューンサオ県にあるワット・サマーン・ラッタナーラーム
巨大なピンクガネーシャは、ただ“願いを叶える神様”というだけではありません
足元には強い太陽に育てられたトマトやぶどう、完熟マンゴーが並ぶローカル市場
祈りの場所でありながら、そこには地道に“育てられた実り”がある
そう思うと、この場所は願いを育てなさい そう語りかけているようにも感じます
ドラマ『夢をかなえるゾウ』では、ガネーシャは星野あすかの前から静かに去ります
けれど彼女に残したのは、夢を叶える強い気持ちと行動力 でした
タイのガネーシャもまた、そっと背中を押してくれる存在
きっと、また訪れたくなる場所です