ニャチャン 街歩き|名所を回らなくても感じた街の魅力
ニャチャンに着いた時点で、翌日から天気が崩れることは分かっていました
洪水の予報も出ていて、いつでも街を歩ける状況ではなさそうだったからです
だからこの街での「街歩き」は、到着した今日の夕刻か明日ぐらい
ホテルの外に出て、遠くまで行くわけでもなく、近くのレストランや通り、ニャチャンの浜辺をぶらついただけでした
それでも、ライトアップされたホテルの外観や、夜でもにぎやかな通り、海辺の湿った空気から、ニャチャンという街の雰囲気は十分に伝わってきました
名所を回らなくても、この街がどんな場所なのかは、少し歩けば分かります
雨を見越して歩いた、到着日のニャチャンの夕暮れ
チェックインを終えて、最初に向かったのが海岸
この旅でのニャチャン訪問は、何よりも南国の空気を感じることでした

翌日以降は天気が崩れる予報が出ていました
「明日もこの風景を見られるだろうか…」そう思うと、少し寂しい気持ちにもなります

海岸を歩きながら、街の様子を眺め、特に目的を決めずにぶらぶら…
観光客の姿は多いものの、夕暮れ時の海沿いは思っていた以上に静かで、聞こえてくるのは波の音くらいです
海に浮かぶ巨大観覧車「スカイホイール」
海の向こうに見えるのが、ホンチェ島にある巨大な観覧車スカイホイール(Sky Wheel) です

海の上をケーブルカーで渡って行くテーマパークにあり、この観覧車はベトナム最大規模なのだそうです
夕暮れから夜にかけてライトアップされる姿は、ニャチャンらしい風景のひとつでした
この時間に海岸を歩いていたもう一つの理由は、明日から数日滞在する予定のホテルを見るためでした
海が見える部屋を予約していましたが、明日は雨になりそうだと思うと、せめて外観だけでも写真に残しておきたい
そんな気持ちで、海岸沿いを歩いてきました
Queen Ann Nha Trang Hotel
このホテルを選んだのはプライベートビーチがあるという理由でした
ビーチパラソルの下で、ビーチチェアに横になりながら、ぼんやりとニャチャンの海を眺める
それは、今回の旅でいちばん楽しみにしていた時間です
ただ、天気予報を見る限り、それが叶わないかもしれません

実際に海側から見上げると、建物の存在感はかなりのものです
「明日はないかもしれない」そう思える時は、何気ない風景まで不思議と美しく見えるものですね

ビエンチャン、チェンマイ、ホーチミン、ダラットと回ってきた今回の旅の中で、なぜかこのニャチャンの夕暮れが、いちばん強く印象に残っています

天気を気にしながら過ごした、ニャチャン2日目
朝起きてまず気になったのは、やはり天気でした。空もやや暗く、どこか不安定で、いつ雨が降り出してもおかしくない様子です
今日は昨日海岸から眺めていたホテルへ移動しました
チェックインを済ませ、部屋に入ると、まず目に入ったのは窓の外の景色でした
高層階の部屋からは海が一望でき、昨日外から見上げていた景色とは、まったく違う印象を受けます

とはいえ、雲は厚くいつ本格的に雨が降り出してもおかしくありません
それでも、部屋の中は静かで、外の天気とは切り離されたような空間が救いです
部屋で過ごす、静かな時間
部屋には自分の名前とともにようこそ!のメーッセージが映し出されていました
ただ日本語の選択がないのは少しだけ残念に感じます

テーブルにはウェルカムフルーツが用意されていました
移動を終え、ひと息つくにはちょうどいいタイミングです

ひと段落したところで、移動中に買っておいたビールの飲み比べでもしてみることにしました
手当たり次第に選んだビールですが、お馴染みのスターマークのものがあったり、よく見るとドイツ製のビールが混ざっていたりします

窓の外は、雨が降ったり止んだりと、はっきりしない天気です
この様子なら、雨傘さえあれば、夕方には何とか外に出られるかもしれません
夕方、傘を持って外へ
夕方になり、雨傘を手に外へ出ることにしました
まず向かったのは海岸
空には黒い雲が広がり、今にも降り出しそうな雰囲気ですが、それでも海岸には思ったより人の姿があります

そのまま、街の方へ歩いてみることに
両替の看板が
何と書いてあるのかgoogle翻訳でみたら両替の店ではなくロシア人のための旅行会社だった

ニャチャンに着いた昨日のホテルは街の中心部で、韓国人か中国人観光客という感じだったが、このあたりは確かにロシア人が多い
ロシアとベトナム・ニャチャン(カムラン国際空港)を結ぶ直行便は、ベトジェット航空がウラジオストク、ハバロフスク等から就航している
さらに歩いていると、ワニ皮専門店を発見
バッグにコート、靴まで、店内に並ぶものはすべてワニ皮
値段は分からないが一目で高級店ということは分かる

ここはロシア人街?
この看板もロシア語
これもロシア人向けの旅行会社のようだ

通り沿いにあるバーベキューの店
看板にはロシア語が並んでいる

この辺りがどんな旅行者に支えられているのか、歩いているだけでも伝わってくる
そんな中、ふと目を引いたのが、少し可愛らしい移動販売車だ

正直、オーナーとはあまり似合っていない気もしたのだが、客も似合っていないと感じる
このギャップが面白い
生の果物をその場で搾っているようで、思わず足を止めて眺めてしまった
ニャチャンにはふたつの顔がある
ニャチャンには元々市街地の近くに空港がありましたが、観光客の増加でやや遠方に移転しました
その元滑走路の先、海岸沿いには新しい高層ホテルが建ち並んで旧市街地とは違った落ち着いた雰囲気があります

今まではこの高層ホテルの通りを歩いて来ましたが、もう少し歩くとこれまでとは雰囲気の違う、賑やかな通りに出ました
どうやらニャチャンの中心部のようです
あたりはすっかり暗く、雨が降りそうな空の下でも、この通りには活気があり、「観光地に来ている」という感覚を思い出させてくれました

このあとはビールを買ってホテルに戻ることに
昨日は海岸を歩き、今日は通り沿いに歩きました
雨も時々は降りましたが1日ずっと、ということではありませんでした

今日もダメかも? ニャチャン4日目
ニャチャン3日目がないというのはお察しの通り、よく降りました
今日も外はどんよりした厚い雲に覆われています

そんな中で楽しみといえばこれでしょうね

鉄火巻に似たお寿司ですが味の方は…?
寿司酢を使わないのか口に合わないのか分かりませんがご飯で巻いた感じでした
海鮮レストラン その名もローカル
雨は相変わらず強く降っていましたが、夕方になると、ようやく上がりました
このタイミングを逃す手はありませんよね
少し歩いてローカルレストランへ向かうことにします
店の名前は Local 2
実は、ニャチャンに到着した当日、「生簀があって良さそうな店だな」と思い、ちょっと入ってみたのがlocalでした
息子がやってる店があるとは聞いていましたが”本店”よりずっと大きく2階席もあるお店

店内の生簀にはエビやシャコなどが元気に泳いでいました

これがメニューの一部です


生簀で選ぶ、車海老
これは生簀の小ぶりながら活きのいい車海老
価格は非表示ですが1公斤いくらで売られていました(1Kg)
1斤(500g)頼みましたが量は十分でした

大きい車海老は本店で…
写真撮るのを忘れていた…というより老舗らしく?外観が「ローカル」そのものだったのであまり意識が向いていませんでした
食べてから「イケる」と少し衝撃…
それがこの車海老です

海鮮の店ですがこの牛肉も美味かった

観光客向けに寄せすぎないベトナムらしい、それでいて日本人の舌にも合う味付け
雨続きのニャチャンで、ようやく落ち着いて楽しめた夕食でした
街路樹の電飾が一際綺麗にみえる4日目のニャチャンです

驚きの5日目、雨が残したもの
海の向こうがぼんやりと霞んでいました
霧なのか、低い雲なのか
いつもなら見えるはずの景色が、今日は半分ほどしか見えていません

そんな景色を前に、ベランダでビールを開けます

この数日間の雨を思えば、ベランダに出られるだけで、もう十分
やがて、霧か雲か…少しずつ薄れてきて
海の色が見え始めますが、広い範囲で明らかに茶色い

山から流れ込んだ濁流でしょう、昨夜までの大雨をそのまま映したような色です
それでも、雲の切れ間からわずかに日差しがのぞきました
正直に言ってこの小さな晴れ間が、やけに嬉しい
雨のあとの海岸へ
天気も少し回復してきたようなのでここで海岸へ
そこで本当の「驚き」を目にします
浜辺には、どこまでも続く打ち上げられたゴミ

前日の大雨で、内陸部では洪水も発生
押し流された樹木がそのままここに流れ着いたのでしょう

言葉を失いながら、しばらく海岸を歩きます
そんな中、ふと目に入ったものがありました

ヘルメットを被った人の形に見える、ゴミで作られた即興の作品
誰が作ったのかは分かりませんが、これはもう、ひとつの芸術品です
皮肉も効いた、それでいて妙に印象に残る芸術作品でした
ビーチパラソルの下で、何もしない時間
ビーチパラソルの下に腰を下ろし、しばらく何もしない
なんだかここ数日が嘘だったような感じもする
足元には、打ち上げられたゴミ
そのすぐ横では、観光客が思い思いにくつろぎビーチを楽しんでいる
少しちぐはぐで、それでもこれが“今のビーチだし、現実で嘘ではない

空はまだ完全な青ではないけれど、それでも確かに晴れ間は戻ってきているのか
波の音を聞きながら、ただぼんやりと海を眺める時間が心地いい

雨上がりの街をブラブラ
ビーチでは一度雨に降られたものの、しばらくするとまた上がったりと、相変わらず落ち着かない空模様
完全に晴れたとは言えないが、外を歩くには問題なさそうだったので、街へ出てみることにした
レストランの前には、骸骨が自転車を漕いでいる不思議なオブジェ

観光地ニャチャンらしい、少し力の抜けたセンスだ

少し遠くまで歩く
殆どニャチャンの繁華街まで来たのかな?
通り沿いでは、大きな伊勢海老を路上で豪快に焼いて売っている人たちもいた
食欲をそそる香りは漂ってくるが、この日はなぜか「食べに行こう」という気分にはならなかった

夕方、届いた運休の知らせ
ホテルに戻り、少し休もうとパソコンを開いたときだった
目に入ってきたのは、ベトナム鉄道(baolau)からのメール
内容を読んで、思わず固まる
予約済みの列車が、運休
「まさか」と思いながら、何度か読み返すが、見間違いではなさそうだ
予定はすべて白紙になった
明日まではニャチャンに滞在し、翌々日の列車でホーチミンに戻る予定だった
翌翌々日なら帰国便には搭乗できない
色々な思いが交錯するが、この様なときは意外と冷静だったりする
動ける時に動くしかない
予定変更、バスでホーチミンへ移動
翌朝、そくさくと朝食を済ませチエックアウトする
そしてフロントの女性にタクシーの手配を依頼
彼女は自分のスマホで呼んでくれる
ホテル前には別のタクシーが常時待機しているがあまり良くないらしい
呼んでくれたのは今ベトナムで台風の目となっているビン・ファースト社のビンタクシーだった

向かう先は FUTAバスの営業所
こうして、ニャチャンからホーチミンへの移動は、急遽、長距離バスに切り替わることになった
思い通りにいかないのも、旅の一部
むしろ、こういう時のほうが記憶に残る
まとめ|雨と予定変更、それでも記憶に残るニャチャン
天候に振り回され、最後は思いがけない運休通知
ニャチャン滞在は、静かな海と、荒れた海、そして予定変更まで含めてどこか「現実味のある旅」になった気がします
このあと、移動手段をバスに切り替え、ゴールの ホーチミンへ向かうことになります
ニャチャン → ホーチミン バス移動編はこちらです
