電磁弁(ソレノイド)が故障したので修理とメンテナンスしました。
水耕栽培の自動水やりに使っているソレノイド 電磁弁ですが、何か異物を挟んだのか、故障していつまでも給水するようになりました。
外観では故障個所が判らないので分解して修理(メンテナンス)してみることにしました。
電磁弁の故障 – 給水しない
通電しているのに給水しない場合にはフイルターにゴミや砂などが溜まり水の流れが悪くなったことが考えられます。
先ずフィルターを清掃してみましょう。
電磁弁の故障 – 水が止まらない
電源を遮断しても水が止まらない場合には電磁弁の故障が疑われます。
カズの電磁弁(ソレノイドバルブ)の症状がこれです。そこで、電磁弁を分解することにします。
ソレノイドバルブの角のネジを外して分解したのですが、判ったことは構造がとてもシンプルですよね。部品点数が少ないので故障修理が楽だと感じました。
ソレノイドスイッチ 仕組み
ソレノイドは電磁石とステンレス芯と弁で構成されています。
電磁石に12V電流を流すと磁界が発生しファラデーの電磁誘導の法則によりステンレス芯が移動、弁を開ける(ソレノイドスイッチ)仕組みになっています。
ソレノイドの電流を切断すると、バネの力でステンレス芯が押され弁を閉じる仕組みです。
仕組みが判れば自分で修理メンテナンスするのも簡単ですね。
電磁弁(ソレノイド)を分解メンテナンスする
先ずはキャップを外します。
電磁石はこのような形をしています。
この電磁石と本体を4隅にあるネジを緩めて分離します。
小さなバネに注意しながら分解します
電磁石の部分を外すと、白い合成樹脂で出来たコアを見ることが出来ます。
このコアの中をステンレス芯が移動することで水流をコントロールする仕組みです。
コアを取り出します。
樹脂を引っ張ることで簡単に外せます。
全部外しました。
意外に少ない部品点数です。
ソレノイド電磁弁 故障の原因は?
分解しましたが、ゴミなどそれらしきものは見当たりませんでした。
でも、何かがゴムのパッキン部分に挟まり、気密性をそこねたのは確かです。分解組み立て後は正常に作動しましたのでね。
分解した時には内部に水が残っていたので、水と一緒に異物が流されたのかもしれません。
ソレノイド電磁弁の仕組みは電流をコイル(ソレノイド)に流すことで磁界を発生させ芯棒が移動することで弁を開け電流の切断で弁を閉じるということでした。
ですからソレノイド電磁弁の故障で考えられるのは、電気系統と開閉弁です。
通電しているなら鉄心(ステンレス)の動きが悪いか開閉弁の劣化、異物の挟み込み等が考えられます。
ということで、分解後、水道水で内部を洗い、フイルターも清掃メンテナンスします。
ステンレス芯の部分もキレイにします。
ダイヤフラムポンプフィルター
異物の挟み込みで水が止まらなくなった訳ですので何か適当なフィルターはないかな?と思っていたら、カズの記事をご覧頂いた方がD DOLITY ダイヤフラムポンプフィルター 3個セットを購入されました。
送料込みで3個セット390円とは有り難いですよね。
タンク式水やりや水耕栽培溶液の循環に使えそうです。
凍結に注意しよう!
【2021/01 追記】
年末大寒波の影響で散水に使っていた電磁弁が破裂してしまいました。
散水装置自体は昨年9月で稼働を止めていたのですが水抜きはしていませんでした。
本体自体は使えなくなりましたが部品取りとして保管はしておこうと思います。
しかし…
暖かい時期では凍結など思わないですよねっ。
新年早々反省しています。
電磁弁(ソレノイド バルブ)分解のまとめ
組み立ては、分解の手順を逆に部品を元に戻し、最後にネジで固定します。
構造がシンプルで四隅のネジを外すだけなので、水が止まらなくなった時には掃除するのもいいと思います。また、カズは水タンクを地面に置いているので、今回のように水が止まらなくなっても被害はありませんがマンションのベランダなどに設置する場合には、万一のオーバーフロー時の排水も考慮しておく必要があるようです。
また、故障に備えて電磁弁を塩ビ管から簡単に外せるようにしておくのも必要だなと感じました。
カズは現在7個のソレノイドバルブ(電磁弁)を使っています。
1年の間で分解メンテナンスしたのは1個だけでした。内部のスプリングや芯棒はステンレス製ですので錆びる心配はないようです。
構造的にも故障しそうな個所はないので故障の原因と言えば水垢などの異物かゴムの経年劣化ぐらいだろうと思います。
ですから耐用年数は10年以上かなと思われます。
カズの電磁弁は購入時の時と同じように、水もれはなくなりました。安くて使える電磁弁(ソレノイド バルブ)です。
【2019/11 追記】
スマホで海外から遠隔水やり出来るようにしてみました。
マイクロソフトやアリババと提携する設立3年目のIOTシステムを開発する企業、カイエン社はビジネス向けの高度なプラットフォームを個人には無料で利用出来るよう配慮しています。