水耕栽培キットの加工
購入した水耕栽培キットは3列4段で省スペースなのですがアマゾンのレビューを見ると下の方の成長が悪いようです。
確かに日当たりが良くないようですのでおうちの壁面を利用した横長の2列2段に改造してみました。これにはある”狙い”もあるのですが、その”狙い”とは…?
水耕栽培キットの利用
せっかくの水耕栽培キットですから、出来るだけ部品を再利用しようと思います。
また、ホームセンターで簡単に入手出来て加工しやすいもの…ということで水道管の塩ビパイプを利用することにしました。
塩ビパイプは16mmの耐熱パイプにしたのですが、これはただ単に色が黒っぽくてキレイに見えるかな?という理由です。^^;
準備したもの
準備したリストです。
4M 塩ビパイプ 3本T型継ぎ手 14個ステップドリル
ステップドリルは昨年購入していたものを利用しました。
木材の穴あけにも使えるので重宝しています。
塩ビパイプの加工
横のフレーム
横長水耕栽培の枠になるもので長さ175cm,合計6本用意します。
横枠
175cm ☓ 6 本
コネクタ(白色パイプ)
水耕栽培キットのパイプと塩ビ管16mmのサイズが若干異なりそのままでは差し込みが出来ません。
そこで考案したのが接続コネクタで、白色のパイプと塩ビパイプを組み合わせて作りました。
白色(水耕栽培キット付属パイプ)を15mmの長さで切断し、合計12個作成します。
この15mmのパイプに塩ビ管を差し込むのですがサイズが合わないので内面をステップドリルでくり抜きます。
画像のように少し継ぎ手に差し込んだ状態でステップドリルでくり抜くと作業しやすいようです。
コネクタ(塩ビ)
塩ビパイプは長さ35mmでこれを20個作成します。
このうち12個を白色継ぎ手と組み合わせます。
カズは白色パイプの内面に少量の塩ビ接着剤を塗布して水耕栽培キットに付属のハンマーで叩き込みました。
塩ビ管が20mm出ています。
T型継ぎ手とコネクタ
出来上がった自作のコネクタを塩ビ T 型継ぎ手に差し込みます。
T 型の継ぎ手は下段 4個、中段 4個、上段 4個使いますのでそれぞれ向きを対向させておくと作業しやすいと思います。
これもT型継ぎ手の内面に塩ビ管接着剤を塗布してハンマーで叩き込みます。
中央支柱継ぎ手の加工
次に水耕栽培パイプを中央で支えるための支柱継ぎ手を加工します。
支柱の継ぎ手は下の段が塩ビ管用で中段が水耕栽培キット付属の継ぎ手になります。
これも対向を考慮して加工します。
塩ビ管 T型継ぎ手
T 型継ぎ手の中央部分、ちょうど V 字になっている先端内側に小さなドリルで穴を開けます。
ドリルの外径とV字先端が一致するように開けると都合いいようです。
反対側も同様に位置が違わないよう注意して穴を開けます。
次にステップドリルで穴を広げます。
同様に対向側も穴あけ加工をしておきます。
付属継ぎ手の加工
付属の継ぎ手の穴あけはV字の先端に穴を開けます。
塩ビ管とはちょっと位置が異なります。
この穴で上段支柱パイプを受け、下は下段パイプの差込口になります。
白色パイプの加工
白色パイプは上段両端に 2本、上段中央支柱に 2本、下段中央支柱に 2本で合計 6本加工します。
上段両端には350mmのパイプ 8本中の2本を使います。
このままでは長いので315mmの長さでカットします。
1〜2ミリ長めにカットしてサンドペーパーで切り口を整えながら長さを調整するといいようです。
切り口を整えたらステップドリルで両方の内面をくり抜き塩ビ管が差し込めるようにします。
次に35mmにカットしてある塩ビ自作コネクタを差し込み、塩ビ管が20mm出るよう調整します。
白色パイプの内面には塩ビ管接着剤を塗布しておきます。
白色支柱パイプ加工
上段中央支柱には 500mmのパイプ 2本をカットせずに使います。
パイプの片方のみステップドリルで内面をくり抜き、35mmの継ぎ手を差し込みます。
継ぎ手の部分は15mm出るように調整します。(やや短めになります)
下段中央支柱には400mmのパイプを20mmカットし、380mmの長さに調整します。
これも片方の内面をステップドリルでくり抜き、塩ビ接着剤を内面に塗布して35mmコネクタを差し込み、20mm出るように調整します。
水耕栽培パイプ受け
水耕栽培用の穴あきパイプを支えるために 5本の塩ビパイプを用意します。
長さは360mm程ですが、カズは350mmの長さにカットしました。
下方向への荷重を受ければいいので差し込みは軽く叩く程度で十分という考えです。
フレームでは強めに叩き込んでいます。
組み立て
これまでの加工で組み立て準備が出来ました。
早速、フレームから組み立てます。
最初にカットした塩ビパイプをT 型継ぎ手に差し込みます。
今度は着脱出来るように接着剤は使いません。
片方を20mm差し込んだら下段用2本には下段用の継ぎ手を差し込んでおきます。(穴あけした部分に差し込みます)
継ぎ手から継ぎ手までの全長が1875mmになるように調整して叩き込みます。(白色部分を除く)
この時、T 部分の向きが同じになるよう350mmのパイプを軽く差し込んでおくと判りやすいようです。
同様に、中央部分のパイプには穴あけした白色継ぎ手を差し込んでおきます。(穴の部分が上方になり、差し込みはゆるゆるです。)
最上部は加工していない白色継ぎ手を差し込んでおきます。これも、ゆるゆる状態です。
水耕栽培キットの組み立て
組み立てたパイプを両端で支えます。
これはオリジナルとは異なり、足はそのままで、下段に、400mmのパイプを、上段には500mmのパイプ、つなぎの部分には350mmのパイプを使います。
先ず、下段から組み立てます。
組み立てと言ってもただ、差し込むだけですので簡単ですね。
下段用のパイプ2本を向き合わせて軽く差し込み、つなぎの350mmの塩ビパイプも差し込んでおきます。(中央部分は後からでも大丈夫です)
両端つなぎの塩ビパイプも差し込んだら強く叩き込んで固定します。
中段・上段の組み立て
同様に中段・上段を組み立てます。
両端のつなぎのパイプを差し込み、四方を差し込んで強く叩き込み、固定します。
中央支えの部分です。
この部分は水耕栽培パイプの液漏れがないことを確認して最終的に位置を決めようと思います。
現状、ゆるゆるですがパイプにテープを巻いて動かないようにする予定です。
仮置きではこんな感じです。
最後に上部の組み立てです。
中央部分は白色パイプを差し込みます。
両端は両方にコネクタをはめ込んだパイプを使います。
水耕栽培キット加工まとめ
足の部分の加工が残っていますが中央に350mmのパイプをはめ込めば完成します。
ただ、カズは全体的に高くしようと考えています。
それは日当たりの問題です。
おそらく設置場所や都道府県の違いで、緯度・経度が異なりますので最後の高さ調整は環境に合うようにするのがベストだと思います。
これは側面から見た様子です。
そしてこちらが軒下に仮置した水耕栽培キットの改造版になります。
長さは2メートル程ですので、マンションのベランダにも設置できますね。
また薄型ですので邪魔にもならないと思います。
そして、水耕栽培キットを改造した一番の狙いは….
「まるごと温室」にしようということでした。