昆明地下鉄の昆明駅は在来線や高速鉄道昆明鉄道駅の裏にあり地図では隣に思えます。
それなのに地下鉄昆明駅から鉄道昆明駅入り口まではとても遠く、地元の人は环城南路 駅の利用を勧めるのです。
実際、昆明地下鉄を利用して判ったこととは?
昆明駅から一番近い地下鉄駅は环城南路 ?
昆明空港に行くにはちょっと時間が早いかな?ということで昆明の中心、東風広場に行ってみることにしました。
しかし、昆明駅前に地下鉄駅の入り口が見当たらないので近くの店で聞いてみたら「真っすぐ行って2つ目の信号のあたりにある」と言うので言われるままに歩いて行ったのだけど、えっ?ここ、地下鉄昆明駅でなく、地下鉄环城南路 駅じゃん!
ちゃんと、教えろよ!とブチ切れ!
まあ、仕方ないですよね。
ということで、环城南路から東風広場に向かうことにします。
昆明地下鉄はお酒を持ち込めない?
地下鉄の乗車券売機の操作は簡単で
② 行先をタッチする
③ 人数をタッチする
④ 料金を投入(紙幣も可)
ということですので、普通の操作方法です。
环城南路-東風広場までは2元でした。
乗車券を購入してセキュリティーチェックを受けると係が何やら言っています。
どうも、バッグパックの中に瓶があるか?と言っているようだったので「これか?」と取り出して見せると、「持ち込めない」らしい…
持ち込めない瓶というのは、香格里拉で買ったアルコール度数42度の白酒。
220mlぐらいの香格里拉産の白酒で、珍しいのでどのような味なのか興味あって買ったもの。
香格里拉滞在中はチビチビ飲んで楽しみました。で、少し残っていたのをバックの中にいれていたもので、量としては50mlぐらいかな?
しかし、地下鉄には持ち込めないというので「根拠を示せ!」と手振で言ったら、書面を見せてくれました。
書面によれば、
アルコール度数40度以上は持ち込むことが出来ません
という文面がありました。
ということで、その場で廃棄です。
カズが購入したのは10元程の小瓶で、しかもあまり残っていないので問題ないのですが、高価なお土産用の白酒などは地下鉄には持ち込めませんので注意しましょう。
ということで、チビチビ楽しんだ白酒を手放し地下鉄に乗ります。
東風広場には広場がない?
東風広場駅に着き、出口に向かいます。
途中、四方を自動小銃を片手に総勢8名で警備しています。
ちょっと、異様な感じもします。
北京の天安門でもこのような光景はありませんでしたけどね。
自動改札のゲートを通って、地上に出ます。
何やら工事中のようです。
この工事中の反対側に東風広場があるのですが、入り口が判りません。
しばらく歩きますが、どうしても入り口が判らず、4~5人集まって雑談しているご老人に尋ねると「中には入れない」とのことでした。
どうも、人が集まることに対し、異常に警戒している感じです。
トイレに行きたくなったので、警備中の警官に「トイレはどこですか?」と尋ねると「そこです」と指さします。
確かに数十メートル先に公衆トイレがあるのですが、中には立ち入れないよう、ぐるっとテープで囲ってあります。
仕方ないので、地下鉄のトイレを使うことにします。
トイレはホームにあるので、東風広場見物を切り上げ昆明駅に戻ることにします。
地下鉄昆明駅から鉄道の昆明駅に移動する
東風広場から昆明駅迄は2元でした。
地下鉄の案内板によれば東風広場は2号線で昆明駅は1号線になっていますので、环城南路で乗り換えることになりますが、実際は乗り換えなしで行けます。
乗客によれば「1号線と2号線は同じ」だそうです。
カズは一旦环城南路で降りてしまったので再度後続の列車に乗り、昆明駅に向かいます。
自動改札を通り、A出口から出ます。
昆明駅ビルは見えているので歩いていくと…
駅ビルに着くとこのような案内が!
駅ビルを塀で囲い、上部には鉄条網を張り巡らし、物理的に飛び越えられないようにしてあります。
地下鉄A出口からここまで2~3百メートルは歩いていますよ。
そして、更に前に歩きます。
昆明駅の裏側です。
惜しいですよね。これだけの立派な建物ですが完全に封鎖して猫一匹入れません。
昆明駅ビルを通りすぎると2つ目の案内板がありました。
嘘でしょ?最初の案内版からもう500メートルぐらい歩いていますよぉ~!
更に530メートル歩けって言うんですかぁ~!
東風広場に行くのに地下鉄昆明駅の入り口が判らず、尋ねたお店の人が信号2つ目の环城南路駅を教えたのは間違いではなかったのですね。
ここまで歩いたので今更どうにもなりません。
前へ、前へと向かうと、「ここを通りなさい」という案内板がありました。線路の下を通って、昆明駅の表に向かう通路のようです。
薄暗く、ちょっと異様な感じもします。
通路は埃っぽくあまり利用されていないようです。きっと地元の人もこの通路は敬遠しているのでしょう。
中国では乞食をよく見かけます。
その乞食にも2つあって、一つはリッチな乞食、そしてもう一つが本来の?乞食ですが、この通路には社会の底辺で生きている本来の人々がいます。
遠周りでもここは通らないことをお勧めします。というか、地下鉄昆明駅を利用してはいけません!
線路下の通路を抜け、更に歩きます。(このときは事情が判らなかったので…)
案内版があります。
あと、370mですか?
ハイ、ハイ!コレ、絶対おかしいからね。というか、最初の530mがおかしいのかも…ね。
既に1000mは歩いてるでしょ!
ここは道なりに進みます。
ハイ!あと210m…ね。中国式メートル法ですよね。
通りを横断して…
ようやく昆明駅正面が見えてきました。
新中国メートル法によればあと140mだそうです。誰か旧国際メートル法に換算してくれぇ~!
旧昆明鉄道ビルが見えてきました。新しい駅ビルはもうすぐです。
昆明駅正面です。
昆明駅正面の特警です。画像左上の特設のタワー上部からも見張っています。
地下鉄昆明駅⇒鉄道の昆明駅に移動 まとめ
昆明は過去に2度も暴動が起きた地域として知られています。そのため、警備上の理由から昆明駅出入口を一か所に集約したのかな?と思われますが乗客や観光客の利便性も大事だと思うのですけどね。
でも中国と隣接する国々からの移民、難民も考えられる地域性からすればこれも致し方ないのかな?という現実も…
複雑な地域性を現したような地下鉄昆明駅でした。